公開日 2022年1月11日 最終更新日 2024年3月5日
Last Updated on 2024年3月5日 by TAKA∞
こんばんは、TAKA∞(@atomicsound_hys)です👍
日本全国の音楽スタジオには、どこでも必ずマーシャルアンプは置いてますよね!
特に現代で多いのが、マーシャルJCM900とDSLと思いますが・・・
みなさんの地域の音楽スタジオはどうでしょう?
最近では少し減少傾向にありますが、
JCM800もそれなりに設置しているスタジオもあると思います。
このJCM800の扱いで苦労しているギター弾きの人いませんか?
激しい歪みの音を追求している人は、誰しも苦労する壁です!
私TAKA∞もちょっと苦労しました汗
今日はマーシャルJCM800で現代の激しめの音楽への対応についてお話しします。
【ギターアンプ】マーシャルJCM800の音作りの方法(ポイントはエフェクターも使う)
- マーシャルJCM800の特徴
- アンプ直の基本セッティング
- 歪みが物足りないなら、歪みエフェクターを使おう!
- クリーンにも拘りたいなら、ラインセレクターで他アンプも併用
- スタジオで使用するときに試したいこと
- ギターのヴォリュームやトーンも上手く使おう!
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マーシャルJCM800の特徴
1980年代に登場して当時のハードロックのギタリスト中心に使われ、
現在も愛用者が多数いる名機です!
現在のマーシャルのヴィンテージシリーズで現行ラインナップとして君臨してます。
ヴィンテージアンプらしく1チャンネルですが、
上品な音で素直な真空管サウンドを実感できる逸品で、
今のアンプとは違って激しく歪まないけど、オーソドックスで様々なジャンルに対応できます!
JCM800の愛用者は、ザックワイルド やマイケルシェンカーが代表的なところです!
アンプ直の基本セッティング
全てのツマミ全開(フルテン)が基本
JCM800のコントロール部に
ベース、ミドル、トレブル、プレゼンス、プリアンプ、マスターのツマミがありますが、
全て全開の10にセッティングします。
今のギターアンプ5が基本で足りないところは右に回して足して、
不必要なところは左に回して削り、必要なところは右に回してブーストするのが一般的です。
しかし、このJCM800はツマミを全開にすることで最もアンプの持つ性能を100%発揮します。
EQは全て全開の10にすることでフラットな状態になります。
なので、
このJCM800は不要な音域をEQで削って、全体の音量をマスターで調整します!
基本的に数値で以下の通りです。
ベース10、ミドル10、トレブル10、プレゼンス適、プリアンプ10、マスター10 (プレゼンスだけは状況に応じて)
ただ、スタジオやライブハウスなどでマスター10はキツいので、
そこは状況に合わせる感じになります。
どの音域を強調したサウンドに仕上げるかも重要な要素です!
基本的にはJCM800は全てのコントロールは全開と言いましたが、
サウンドの個性を出すにはそれなりに特徴を出す必要があります。
例えばドンシャリなら、
ベース10、ミドル5、トレブル10
トレブリーなサウンドなら、
ベース5、ミドル7、トレブル10
中低域を強調したいなら、
ベース10、ミドル10、トレブル5
さらに、ギターソロの音なら
ベース5、ミドル10、トレブル8
いった具合に調整します〜
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歪みが物足りないなら、歪みエフェクターを使おう!
JCM800は現代のハイゲインアンプのように歪みません!
JCMを歪ませる場合はコントロールのプリアンプとマスターを全開にします。
しかし、それでもパンクやメタルのリードなどでは物足りなさを感じ、
それを悩む人が多いのではと思います。
ですので、
方法としてはオーバードライブやディストーションのエフェクターで歪みを足しましょう!
例えば、
クリーンを使わないのであればアンプでバッキングサウンドを作って、
ここぞというときに歪みエフェクターでブーストさせたり、
クリーンを使いたいならJCM800のプリアンプのツマミを下げて、歪みは完全にエフェクターで作る。
この時、アンプの設定は上述したようにまずEQ全開にして、
不要なところを削る方法が良いです!
過去にザックワイルド 氏がJCM800にBOSSのスーパーオーバードライブでサウンドメイクをしてました。(現在は他社の本人のシグネチャーモデルを使用してます。)
下記のエフェクターも試す価値はあります!
クリーンにも拘りたいなら、ラインセレクターで他アンプも併用
どうしても歪みをJCM800メインで考え、かつクリーンにも拘りたいなら、
他のアンプで併用する方法も考えましょう!
例えば、ラインセレクターでA系統でJCM800につないで、B系統はクリーンでローランドのJC120などに繋ぎます!
ラインセレクターを1回踏めば瞬時に切り替えれますので、実質2チャンネル方式となります。
ラインセレクターについては、別な機会に詳しくお話します。
JCM800でクリーンの音を作っても、僅かに歪んでしまいます。
これを良しとするかは個々のこだわりによりますが、
JCM800の歪みサウンド好きで、
かつクリーンに拘りたい人は上記の方法を試してみる価値はあります。
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スタジオで使用するときに試したいこと
EQを全開にした時と全てゼロにした時の状態を体感してみよう!
これはEQのかかり具合を確認する意味で行うことです。
またプリアンプ少しずつ上げて、
どこから激似的に歪むかゆっくりコントロールを右に回していきます!
そうすることでアンプの性能を少しでも理解できると思います。
ギターのヴォリュームやトーンも上手く使おう!
コントロールはアンプだけでなく、ギター本体のヴォリュームやトーンも重要です!
JCM800のような1チャンネルしかないアンプは、
歪みかクリーンをどっちを取るかという選択肢にもなります。
上述のラインセレクターを使う方法がありますが、
セッティングする時間もかかりますので、
ライブハウスの企画ライブのような短時間の転換には厳しいものがあります。
ギター本体のヴォリュームやトーンのツマミでクリーンを作って、
それらを全開にしたときに歪みのバッキングの音になるようにする方が望ましいです。
具体的なセッティング
ベース10、ミドル10、トレブル10、プレゼンス適、プリアンプ6〜7、マスター適 (歪みが足りなければ歪みエフェクターを使用)
この場合歪ませすぎると、
ギターのヴォリューム下げても歪んだままになるので抑え目に設定するのがコツです。
これでギターのヴォリュームを3〜4でほぼクリーンになれば良いでしょう!
それでも歪む場合はアンプのプリアンプを調整し、
ギターソロの場合は歪みエフェクターで飛び道具的に使います!
まとめると、
クリーンはギター本体のツマミで作り、
歪みのバッキングはアンプで作り、
ギターソロはエフェクターで作るということです!
ちょっと難しいですが、訓練次第慣れます!
JCM800はマーシャルのアンプで革命的な位置付けで今も拘りを持って使用している人が多く、
「JCM800=優秀なアンプ」という構図が一人歩きしているような側面もほんの少しだけある気がします。
90年代から激しく歪むアンプが登場し、
それに慣れてしまってはJCM800を初めて使った時、
ちょっとガッカリした気にもなると思います。
しかし、アンプは何も激しく歪むか否かではありません!
歪みは二の次三の次くらいで、
大切なのはギターの音にどれだけ忠実かです!
それがJCM800では、
それが実現できて今もマーシャルのラインナップとして君臨できてる証だと思います!
もし、スタジオでJCM800があったら、
できれば大音量で弾いてみてください。
あなたのギターの本当の姿が見えるかも・・・
以上、
今日もありがとうございました。