公開日 2022年10月8日 最終更新日 2023年6月12日
Last Updated on 2023年6月12日 by TAKA∞
こんばんは、TAKA∞(@atomicsound_hys)です
以前このような記事を書きました。
「【ギター初心者】選んではいけないエレキギター〜変形型とロック式トレモロは×)」
http://taka-music.com/ギター初心者、選んではいけないエレキギター〜/
記事内にもロック式ギターの調整に手間がかかることを描きました。
しかし、最初のギターを憧れているギタリストと同じギターあるいはそのギタリストのモデルギターでロック式トレモロが付いていることもあります。
ただ最初のギターとしては不向きになるし、挫折率も高めます。
今日は最初にロック式トレモロのエレキギターを購入するリスクについてお話します。
【ギター初心者】最初にロック式トレモロのエレキギターの購入は後悔必至!
- チューニングに手間がかかる
- 最初の弦交換は苦戦必至
- 定期的に調整が必要
- 2本目に購入におすすめ
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チューニングに手間がかかる
ロック式トレモロのエレキギターの特徴としてヘッドとネックの付け根をネジで弦を固定します。(下の写真参照)
写真赤印の3つ四角い固定具がそうで、真ん中の丸い部分にレンチで固定します。
ここで弦を固定してしまうと、もちろんヘッド側でチューニングしても音は変わりませんし、むしろ弦が切れてしまいます。
弦を固定した状態でチューニングする場合は、ギターのブリッジ側で調整します。(写真の赤印の丸いネジ)
これで音は調整できますが、このブリッジ側のネジでのチューニングの可変域は狭く、
気候変化や温度変化で音が狂い、それが日に日に積もっていくと、このネジで調整ができなくなり、
結局ヘッド側のネジを外してチューニングして、かつブリッジ側のネジも調整しながらの作業になります。
通常のトレモロ式やチューンオーマチックのタイプとは異なり、色々な手間が発生します。
もちろん、通常の演奏前のチューニングだけでしたら、まだ上記のような手間は飲み込めると思いますが、
これが半音下げなどレギュラーチューニング以外での演奏となると、もちろんブリッジ側だけでの音の可変域だけでは半音下げは断然無理です。
チューニング変更はヘッド側で行うことになります。
ただそれだけでなく、ヘッド側で半音下げにしたとしても、今度はブリッジが上部に浮いてしまったりするので、今度はギター裏のバネをドライバーを使って調整します。
しかし、ドライバーでバネの伸縮を調整したら当然音も変化します。
ここから何度もヘッド側で何十回もチューニングをすることでブリッジ側も通常の状態になり、音も安定してきます。
このロック式トレモロのエレキギターはチューニング変更するだけでも1時間以上はかかってしまいます。
なので、これからギターを始める初心者の人が1本目に持つギターには不向きとなります。
最初の弦交換は苦戦必至
私TAKA∞の経験談になりますが、
ギター始めて2年目で初めて2本目のギターとしてジャクソンのロック式トレモロのエレキギターを購入しました。
購入した当時は高校生でインターネットの普及率も今よりも低く、もちろん上記のような情報も知りません。(今から20年以上前)
ジャクソンのロック式トレモロのエレキギターを購入した直後は嬉しさのあまり、そのままの弦で演奏して楽しんでましたが、弦のテンションに違和感があったので、いつも使用している弦のゲージに変更を試みました。
当時の弦の交換方法は全部の弦を取り外してから新しい弦を張る方式を取ってましたが、
しかし、それが仇となり、ブリッジはボディの溝に落ちたのにビックリしました。
それでも何とか弦を張りましたが、今度はブリッジが浮いてしまい多少パニック状態に陥りました。
今ならインターネットでこのようなブログを探して情報を得れますが、当時そんな情報もなく一人でもがいてました。
もちろんギター本体裏のバネも調整しましたが、どうしてもブリッジが浮くし、音も狂っていくし・・・
完全にお手上げ状態になりました。
その後楽器屋にギターを持ち込み、親切な店員さんに弦の張り方をお教えいただき、
まずは、このロック式トレモロのギターの弦の交換の際に、全弦取り外すのではなく、
1本ずつ変えていくとのこと。
つまり、6弦だけを外して新しい6弦を張る、その後に5弦を外して新しい5弦を張る・・・という感じに弦を1本ずつ変えていけばブリッジが浮くことはないとのこと。
また、ブリッジの浮きは何度もチューニングしていくとチューニングが安定するのと同時に下がり、通常の高さになるとのことでした。
何も知らないとこういうふうになります。
今はインターネットで情報があるし、すぐに調べられるのでこういう事態には陥りませんが、
やっぱりチューニングや弦交換で四苦八苦するくらいなら、その時間は演奏に時間を充てたいですよね。
なので、ギター初心者がロック式トレモロのギターを購入して、事前知識がなければ苦戦必至です。
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定期的に調整が必要
上述にもあるように、チューニングは可変域の狭いブリッジ側で行います。
ギターは温度や湿度によって何もしなくても音が変わっていき、極端な変化があるとチューニングをし直す作業も発生します。
それが積み重なるとブリッジ側の可変域ではチューニングが不能になり、弦を固定している留め具を外してヘッド側でのチューニングが必要になります。
その際にブリッジ側のネジも可変域の真ん中に設定しながらのヘッド側で調整するので、
通常のギターよりもチューニングに手間がかかります。
なので、1週間に一度での良いので定期的にヘッド側の留め具を外してチューニングをすることが必要です。
2本目に購入におすすめ
以上のことから、ロック式トレモロのエレキギターの管理が如何に大変かが、少しでもご理解いただけたかと思います。
これからギターを始めようとしている人は絶対にこのタイプのギターを極力避けるようにしておきたいところです。
だがしかし、1本通常のエレキギターを持っているのであれば、2本目にロック式トレモロのエレキギターの選択はアリです。
どちらかを半音下げにすれば楽曲ごとにチューニング変えなくても済むし、
その際ロック式トレモロをメインにしてチューニングを変えずに、もう1本の通常のエレキギターを半音下げなどチューニング変更用にしておけば良いです。
ロック式トレモロのエレキギターは2本目以降の購入をすすめます。
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以上、今日もありがとうございました。